スルガ借り換えの悩み解決する目からウロコな方法③

 
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みなさん、こんにちは。

経営資金に悩んだ時に、一番最初に見るサイトを運営している山本です。

前回までに、兼業でアパート経営をしているサラリーマンは、ひと思いに独立したほうがいいという話をしました。その独立には引き継ぎというやり方があるという話をして、それは資金調達が非常にやりやすいからだという話もしました。今回、では具体的にどんな会社を買うのがおすすめなのかといったところをお話したいと思います。

アパート経営者の長所と短所ですが、これは単純明快で、安定収入があって確定申告を毎年するということなんですね。どういうことかというと、一般の給与所得者と違って事業所得があります。事業所得があるということは、保証協会とか政策公庫とかの融資の対象になってきます。また一方で、不動産を所有していますから、長期的なビジョンで担保提供になると考えられます。銀行は最終的には借り換えも視野に入れて話をします。実際に銀行に持ち込んだ際、保証協会だけの融資になることが少なくなります。

逆に短所もあって、ROAと言って、利益÷投資金額が非常に低くなります。30年くらいかけて回収するわけですから、30年分の仕入れをいっぺんにやるようなもので、投資を回収するという投資効率の面から見れば、アパート経営は非常に効率が悪いと言えます。

もうひとつはよくある話ですが、経営スキルが低いんです。人を使うとか、自分の仕事を細かく砕いて外に振るとか、自分の事業をこんなふうに持って行きたいとか、自分はこんな社長になりたいとか、そういうビジョンを磨くスキルというのが非常に低いです。なぜなら他人資本で返済しようと目論んでいる人が大半だからなんですね。

そこで、どういった事業を買うのが一番無難なのかと言うと、最少人数で回せてROAが高いビジネス、応用が利くビジネスがいいと思います。具体的に言うとネット通販業なんか非常にいいと思います。ネット通販業の何がいいのかと言うと本社が移せます。都心でやっていたら家賃がたとえば10万くらいかかるところが、田舎では5万というケースがよくあるので、そこだけで引き継いだ時の利益が稼げたりすることがあります。

もうひとつ具体的な話では、年商が600万円、利益が150万円出るようなネット通販業が、コミコミで400万円くらいで売りに出ているケースがよくあります。フェイスブック広告やインスタで、自社サイトだけで回す商材を持っているネット通販業はもう絶対おすすめですね。なぜかと言うと、アマゾンとかヤフーに登録してしまえば、その商材っていうのは絶対に売れますから。400万円で買って大きく伸ばすっていうのはそんなに難しいことではないように思います。

そんな会社を探してくるのは大変ですが、実際に私には通販業を主体としているお客さんが多いので、わりとこの手の話は出て来ますね。実際にお手伝いもしていますが、一定以上の効果は出ています。前々回にお話した「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本を私も読みました。私もサラリーマンは独立したほうがいいと考えていますが、この本には賛否両論いろいろありますね。

今後、人材は流動化していきます。じっとしていれば生涯賃金はもらえるとは思いますが、海外の初任給の伸び率などを見比べると、日本人はどんどん貧乏になっていきます。だから自分で自分の稼ぎしろを確保することは必要だし、アパート経営に乗り出している人は、あながちそういう素質がないわけではないと思います。

次回は、例の「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本のレビューに、現役のM&A仲介業者である私がお答えしていきたいと思っています。

まとめ

兼業でアパート経営をしているサラリーマンは、ひと思いに独立したほう良い
M&Aで事業引き継ぎという形を取ればリスクが少なく独立できる
ROAの低いアパート経営者には、ROAが高く応用が効く事業が良い(例:ネット通販業)

 
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