現役M&A仲介業者が「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」をレビューしてみた(3/3)

 
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みなさん、こんにちは。経営資金に悩んだ時に、一番最初に見るサイトを運営している山本将司です。
前2回で「「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本の関連で、小さい会社を買う時の留意点をお話し、その中でM&Aの事業再構築の代表格として、ライザップのいろんな事業再構築例を提示しました。
今回は実際に私がやったケースを例に、こうやればいいという話をしたいと思っています。

Contents

 婦人服の小売業を約500万円でM&A

婦人服の小売業を約500万円でM&Aしましたが、買った会社はPCをけっこう駆使できたので、洋服のレンタル業に切り替えました。名簿を集め、その中から借りたいものは何かのニーズを分析して、結婚式のドレス、ワンピース、かばんなどのレンタルを始めました。

お客さんのほうから来てもらう事業から、お客さんのほうへ配送する事業へと切り替えたんですね。売価500万で全然利益が上がってなくて、せいぜい在庫を引き継いだくらいのものだったんですが、今では年間経常利益が1000万ほど出る会社になっています。

ここから言えるのは、得意なところで勝負しなくてはならないということです。この会社はPCを駆使できたので、サイトの運営や配送などがいろんなところに外注できて、ビジネスモデルを組みやすい体質でした。
もうひとつ、洋服の小売業は仕入れ先をたくさん持っているということ。紳士服を3割程度扱っていましたが、紳士服はやめて婦人服を販売しつつ、洋服のレンタルに切り替えて、レンタルの最低限価格を把握しながら自社サイトを拡大し、それに伴って利益を上げていったという例です。

 お客様の「お困りごと」を「解決する」

ブランドイメージとお客さんの属性を見て、入荷商品の中に有名モデルが着ていたものがあっても、買うには高いというお客さんの「困りごと」を、通販で借りるというビジネスモデルに組み替えて、「解決してあげる」ことで成功したと言う例です。

サラリーマンが独立しようと思うなら、強みとか弱み、今後のチャンス、外部の脅威など、それぞれの事業のSWOT分析を見極めていかなければなりません。
私も独立する際、当初は不動産の管理業をやろうと思っていましたが、多くの法人を見てきた経験で集まってきたのは、お金の悩みの相談でした。そこで、資金の調達、資金をどうやって作るのかというコンサルタントを始めながら、そこから派生する事業再構築のところでM&A仲介業を始めました。

 サラリーマンが失敗しないM&Aの考え方

サラリーマンの経歴は様々なので、事業のスタートが違いますから、あの本を読んで夢のような話だと思う人もいれば、私にもできそうだと考える人もいます。
今後10年間、170万社くらいの後継者がいなくなるというのは事実なんです
海外企業は日本の会社にけっこう興味を持っています。これを見ている人はほとんどが日本人でしょうから、いい会社には日本人が先に手を出すべきだと思います。

今までの3回で、サラリーマンが失敗しないM&Aの買いの戦略の考え方をお話しました。
もし、自分もやってみようかなと思うことがありましたら、問い合わせフォームなどからぜひお気軽にご相談ください。
一人ひとり寄り添って考えるが弊社のモットーですのできっとお力になれることがあるかと思います。どうぞよろしくおねがいします。

 
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