2021年は業態転換の年!新規事業をやる上で絶対にしてはいけないこと

 
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遅くなりましたが、皆様、あけましておめでとうございます。

喜創コンサルティンググループ会長、山本将司です。

昨年はいろいろな問題がございました。
コロナの問題もそうですが、金融機関も含むお金周りの問題や、中小零細企業のそもそもの問題点なども露呈したような1年だったのではないかと思っております。

2021年はいい年にしようと思って勉強している社長さんや、新しく脱サラして起業したいと思っている社長さんなどもいるんじゃないかと思っており、そこで今回は、新しくことを起こす、今の自分を変えたいかと言う事から努力している社長さんが、来年絶対にやってはいけないこと信じてはいけない事について皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。

Contents

1、2020年は中小零細企業にとってこんな年だった。来年どう考えるかのヒント

実は2020年という年は皆さんが思っている以上に大きく変わった年だったのですが、結論から言いますと予想以上に資金が供給されて市場に資金が出回った年なんじゃないのかなと考えております。

2019年の暮れぐらいから2020年は大きな不況がやってくると予想していたため、国を挙げて様々な補助金の制度や、セイフティーネットの拡充などを行って市場に資金を多く導入した年だったんですが、そんな中でコロナと言う事象が発生したためにさらに資金を供給する。

通常だったら資金が枯渇してしまうような会社に対しても、政府が保証するといった内容の融資制度の拡充と言うことがあったために、より多くの資金を借りることができる企業がすごく増え、その結果全く事業性がないにもかかわらずとりあえず生存することができるといった中小零細企業がすごく増えた歳なんじゃないんかなと言うふうに思っているんですね。

実際に弊社に相談にこられている会社の中には売上高の3倍近い借り入れを起こしている会社とか、すでに10億円以上の債務超過である会社に対してもコロナ融資が付けれたと行った事でもありまして、私どものような業界の中ではおかわり融資と言う言葉もあるように、1年間で何回も借り入れを起こしたような会社も非常に多かった年じゃなかったのかなと思っております。と言う事は赤字ではない、普通の会社であると本来では必要でない資金がもうタプタプと言っていい位借り入れすることができた年だと言うことになってきますので、その資金を使って何か新しいことができないかといった相談も弊社にはよくあった1年だったと思っているんですね。

そんな中でこの暮れに出てきた業態転換補助金のお知らせもある中で、日本の企業の労働生産性が低いためにそこを向上していかないといけないといった課題を国を挙げて解決していきましょうと言う話になったんですが、日本の経済はそもそもデフレでこの労働生産性が低いと言うのは、デフレの中での労働生産性が低いと言うことになりますので、本当はどうだったのかと言うところは経済の専門家でない私から見ても少しだけ疑問に思うところもあるのですが、それ以前に今までの日本の企業が全くと言っていいほど努力していないところもあると思っているんですね。

それは商売のそもそもの基本というか成り立ちというかそういったところが全く努力できていない企業が多かったために、デフレと言う事態を差っぴいてもこの2020年を生き残れない企業が多かった年だったんじゃないかと思っております。

では、そもそもの商売の基本といいますかどこに注力していかないといけないのかと言う話。やらないといけないことと、信じてはいけないものと言うことについての解説が次の話になってくるのですが、

2.そもそも商売の基本てどんなこと?

絶対に信じてはいけないもの。

まず結論から言います。

商売の基本と言うのは商品がこれです。

値段がこれですといったものがしっかりとあって、それを一生懸命努力して広告をかけながら売っていくことなんですね。

だから事業提携とかどこどこから話があったとか、例えばこういった話が儲かるから、こういったところに投資したらいいですよ。

もっと言うと、ネットなどを通じてこのような会社を買った方がいいとかそういった時価の何倍もの会社を全然勉強せずに資金投入して買収するとか、そういった全く勉強していないものに対して信用して行動を起こすと言う事はあってはいけないんだろうと言うふうに思っているんですね。

なぜなら自分の得意な商売を一生懸命やっていない中で結果が出せていない上で、その原因を把握していないのに新しいことをやっても全く結果に残らないというのが目に見えているからなんですね。

だから外部からの情報と言うのは信用はするけど信頼しないと言う姿勢で臨み、この年末年始にしっかり勉強して来年はこのように行動すると言った新しい姿勢で臨んでいくことが望ましいことなんだろうと言うふうに思っております。

では今回の本題のやってはいけないこと。2021年はこれをやると絶対失敗しますと言う解説をしていきます。

3.本題のやってはいけないこと

やると絶対失敗します。

2021年はこれをやると絶対失敗しますと言う話なのですが、これに関しては2020年からもうすでにこの辺に気づいている人も結構多かったんじゃないかなと思っております。

まず結論から言いますと3つありまして、1点目はM&Aで業歴の長い会社を買うと言う事はやってはいけないんだろうと言うふうに思っております。

これに関してはもうそろそろわかっている人も多いんじゃないんかなぁと言うふうに思っているんですね。

なぜならばそもそもの企業としての育ちが違うからなんですよ。

業歴の長い企業と言うのにはこのような背景があるからなんですね。

昔は東北地方や北陸地方から東京の上野に集団就職と言うものがありまして、集団就職された人たちが丁稚奉公する中で自分で商売のノウハウを学んで、独立したと言う形があるのですが、その中で様々なニュータウンと言うものができて、そのベッドタウン周辺に企業が存在すると言う背景があったことからどんな商売でも自然と大きくなるような環境がありまして、その時の固定客というのが現在でも残っているから黒字になっていると言うような背景を持っている会社が非常に多いというのが現場での感想なんですね。

ですが現在はなるべくネットを使って幅広い人たちのニーズをすくい上げていくような仕組みを作っていかないと生き残っていくことができないようなことが多いので、古いビジネスモデルの会社を買収すると言う事は、新しいビジネスモデルのスキームに合わせていくための費用がかかると言うことになりますので、その費用が捻出できないまま売り上げを確保することができずに買収した資金を回収できない、もしくはひどいときには倒産すると言うようなこともあったりするんですね。

だからこの動画を見ている、もしくは私の指導を受けている会社の社長さんには絶対にやってもらわないようにお願いしていることの1つなんですね。

2つ目が海外に対してものを売ると言うような新規事業をやらないと言うことです。これは言わずもがななのですが、日本よりも海外の方がコロナの影響が大きいと言うことが想定されることと、何より海外への渡航が引き続き難しくなることが想定されるので、現地に行って確認するということができないと言うことがあるからなんですね。

先日も業態転換補助金に係る動画を出さしてもらった時に、このような海外に対するビジネスの相談ですね。eBayなどを通じて海外のプラットホームで自分ところの商売を拡大していきたいといったような相談がよくあるのですが、海外のマーケットを理解していない上で取り組むことは売上の予測を突けにくいと行った背景があることと、海外の物流と言うのはコロナの影響をもろに受けていると言うことが引き続き想定されるので日本から海外へ対する意識の展開と言うのはやってはいけないと言うふうに考えております。

そうかといって小売業とかの類であれば、今後日本のマーケットというのは縮小していく傾向にあるためやはり海外に出て行く必要はあると考えているため、やるのであれば専門家に頼むとか、しっかりとしたビジネスパートナーと組むとかこれこそしっかり勉強した上でいくらまで資金を注ぎ込む必要があるのか、またどのように取り返していくのか資金を回収していくのかと言うことと、在庫をいくらぐらい持っていてその在庫がいくらぐらい粗利を生んでいくかと言うようなことをしっかり計算して取り組んでいく必要があるんだろうと言うふうに思っております。

3つ目、今回これが1番いいたかったのですが、今自分がやっている事業の内容を含めて、横展開できない商材を勉強する。

もしくは取り組んではいけないと言うことだと思っております。前回業態転換補助金の動画でも解説したのですが、例えば自分の商品を個人に売っていたものを法人に売るとか、卸売で法人に売っていたものを個人に売るとかこれを使って何かをやると言うことができない商材に関しては新しくやってはいけないんだろうと言うふうに思っているんですね。

なぜならば失敗したときに対処ができないからなんですね。

弊社で今コンサルしている例としてこんな話があります。

例えば豆腐屋さんがあったとします。豆腐をブランディングしようと思うとすごく狭いマーケットの中からさらに狭い商材を作ってしまうということが想定されてくるので、例えば豆腐のにがりからバスソルトが作れないかとかそういったことを考えてそこから通販化しながら横展開していくようなことを考えていくのがいいことなんだろうと思っているんですね。

なぜなら類似品でライバルの強さや、どこに弱みがあるかがある程度データで取れるからなんですね。

何が言いたいのかというと、得意でない商材をゼロから勉強して取り組むよりは今ある商材から何か新しいことができないかどうかを考えることが大事で、全然違うことを最初に考えてやろうとするのであればそれなりの勉強量が必要だというふうに思っておりますし、すごく遠回りになってくるのでやってはいけないこと。

と言うことよりも優先順位からすると後回しにしたほうがいいんじゃないかなと言うふうに思っております。

4.まとめ

それでは今回のまとめになるんですが、2021年度は市場にお金はある年なんだろうと思っておりますので、新しいことを何かチャレンジするのには非常にいい年なんだろうと言うふうに思っております。

なぜなら商売と言うのは銀行からお金をもらうものではなくて、お客さんからもらうものだからなんですね。と言う事はお客さんがお金を持っていると言う事が一定以上測定されるので、商売の基本に立ち返ってお困り事の解決、暮らしを支えるものとしてどのような商材を考えたらいいのかということをしっかり勉強してちゃんと取り組めば、赤字体質から抜け出せたり、しっかりと希望を作ることができる年になるんだろうと言うふうに思っております。

その上業態転換補助金のような支援策も出ておりますので、しっかり考えて取り組んでいただけたらと思いまして今回の動画をつくりました。

弊社もこの1年間でチャンネル登録者20,000人を超えることができ、様々なお金周りの支援ができるようになり、いろんな会社のお手伝いができることになったので昨年は本当にいい年になったと言うふうに思っております。

今年はより多彩なお金周りに係るサービスや、しっかりと集客できておりますので様々なお客さんをつなげていけるようなお手伝いもしていきたいと考えております。

まずはこの辺。来年はいっそう事業者のお役に立てるようなコンテンツ作りを行い、社員一同一層社会貢献していきたいと考えておりますので本年もよろしくお願いいたします。

 

 
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