超優良企業の経営課題【中華食堂日高屋 ハイデイ日高】 自己資本比率80%超えでも安心できない?

 
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喜創産業山本将司です。

今回は11月29日に東洋経済オンラインにて日高屋が「ちょい飲み」路線を転換する事情が取り上げられていたのでそちらについてお話しします。

この会社の財務内容はとても良いです。

しかし経営課題はあります。

経営の問題点と一般の社会においても事業改善の参考となる日高屋の取り組みについて解説します。

日高屋の取り組み

まずは2020年2月期第2四半期決算短信からみていきます。

この会社の特筆すべき点は長期債務がありません。(実質無借金経営になります)

固定資産の合計が172億8百万円に対して純資産合計が258億35百万円です。

そのため自己資金全ての固定資産をまかなっています。(店舗展開など)

2019年2月期決算では自己資本比率が驚異81.1%もありました。

81%もあると投資家から見た時には安全な会社だと思われます。

しかしながら、裏返すと手元の資金をうまく活用できていないことが問題点としてあります。

飲食店だと約3年で投下資本を回収していきますが他に伸ばしていくポイントがありません。

この会社の補足資料を見てみますと、店舗数は2019年2月時点で429店舗・2019年8月時点で436店舗です。

店舗数が多いか少ないかの基準ですが、前回のいきなり!ステーキでもお話しさせてもらいましたがいきなり!ステーキの店舗数は472店舗で全国展開しています。

それに対して日高屋は群馬を除く関東(1都5県)で展開しています。

なぜ関東に集中しているのかと言うと都会の方がマーケットが大きいので収益構造があがりやすいからです。

しかし、ちょっとお腹いっぱいだなと感じられます。

ニュースにもありましたが今後は人材不足で営業時間に影響がでてきます。

営業時間短くなるほど売上高は減少していきます。

手元の資金をたくさん持っていても回収した資金を次の資金にうまく活用できていない状態に陥っていると思われます。

ではどのような対策をとったらいいのかですが、この会社はちゃんぽんやパスタ業態(異業種)への進出をしようとしています。

全く違う方向へ向かっていると思われますが、そうでもなくて、日高屋は埼玉県に製麺工場を持っています。

という事は、同じ製造ラインから中華そばの麺やパスタを作ることで、工場の生産性を向上できました。

また、競合他社にないメニュー(味噌味や醤油味のちゃんぽん麺)も開発しています。

こちらは、リンガーハットのメニューにはないですよね。

尚且、日高屋さんの顧客の質に合っていてこのお店は流行るのではないかと思っています。

既存のお店を廃店するとなるとコストがかかってしまいます。

が廃店の代わりに新業態のお店に差し替えることによって売り上げを維持していく効果があります。(専門用語で範囲の経済性と言います)

例えばパン屋さんでクリームパンを製造しているラインでチョコパンやジャムパンを作ると同じラインで製造できるので効率的に新しいお客さんを開拓していくことができます。

今回のまとめ

①自己資本比率が高い=会社の内容がいいとは限らない

自己資本が高いからそれだけでいいという訳ではありません。

一人頭の利益をいかに上げていくかが大事です。

この会社もこれから自己資本をうまく生かしていく取り組みをスタートアップで行っています。

②支持顧客を満足させるメニュー作り

お客さんの中で大事なのは支持顧客です。

飲食店で2回以上リピートしてもらえる店づくりはとても難しいです。

ですが、それができなければ3年程度で必ず潰れます。

支持顧客が欲しがるようなメニューを考えないといけません。

リンガーハットさんのような他社のお店にないようなメニューを導きだすことが大事です。

このようなシナジーの生み出し方を過去にM&Aで行った会社経験もあります。

紳士服のAOKIは快活CLUB(漫画喫茶)の会社を買収しています。

なぜ異業種を買収するのかなと思われますよね?

アパレル業は出店してからものすごく早いサイクルで資金を回収していかないと次の出店の時に利益を維持していけない財務体質になっています。

辞めた時にお金がかかってしまうので廃店資金をうまくカバーするために快活CLUBを経営しています。

2回儲ける仕組みを作っています。

それと同時に新規出店を出す情報の間口は同じで不動産コンサルやデベロッパーの方なのでその中でインターネットカフェに使える土地や建物の提案を受けることができます。

こちらに関しては前回ビジネスで大切にしていかないといけない順番のお話しをしていますのでそちらを見て頂いてご参考にして頂けますと幸いです。

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これからもよろしくお願いします!

 

 
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