【M&A基礎】銀行融資の成功率をアップさせる方法②-納得させる理由付け-
みなさん、こんにちは。経営資金に悩んだ時に、一番最初に見るサイトを運営している山本です。
前回、融資付けのしやすいM&Aの考え方をお話しましたが、決算書以外のところで、なぜ買うのかという具体的な話がわからないと、銀行は融資をしにくいんです。
もっと言えば、「これなら仕方ないですね」と銀行に言わせるくらいでなければ融資はされません。ダメな会社、つぶれた会社でも、やり方次第で事業を再生し、伸ばせることのできるところがM&Aの魅力ですから、融資付けのために、こういう話なら銀行がリスクを取ってもいいのではないかと思うような事例を紹介したいと思います。
あのホリエモンがやっていたライブドアのM&Aの話になりますが、堀江氏は昔、オン・ザ・エッジという会社を経営していて、広告宣伝費を使いまくってつぶれた会社を買うところから入っています。ライザップが今やっているようなマス広告は非常に高額な宣伝費用がかかるんですが、数年で60億円も使ってダメだった会社を、堀江氏は1億円で買収したんです。たしかに買収時は赤字企業でしたが、堀江氏はその赤字要因がなにかを把握していました。その後、問題があってライブドアは破綻しますが、オン・ザ・エッジが買収後に60億円の投資をうまく利用して大きく伸ばすことができたということは、バランスシート上にないものをうまく買ったという好例なんです。
私もM&A仲介業をやっていて、いい会社が事業を譲りたいというケースをよく見かけますが、いい会社は当然、売り値が高額なので、その高い会社を買う理由をきちんと詰めておかないといけません。売り手の社長が10億円の利益を上げていたとしても、引き継いだ社長では利益5億円になってしまうこともけっこうあります。なんの事業でもそうですが、再現性というものがあって、そのためには従業員のビジョンの意識合わせができているか、前社長のやっていたことを後継社長もできるのかなど、そういったところがかなり大切になってくるので、仕組みでいかに回る会社を買うのかが重要です。
今回は決算書の外をどう見ればいいのかをお話しました。次回は弊社が取り扱った一般的な例を紹介します。
まとめ
「これなら仕方ないですね」と銀行に言わせるぐらいの理由を作る
例)お買い得で、かつ自社事業とのシナジーが見込める。事業の仕組みに再現性があり同程度もしくはそれ以上の利益が見込める。など
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