粉飾がありながら救済される企業の条件と判断基準について徹底解説 実はやり直さないほうが幸せだったりする話 フタバ図書の事例

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みなさんこんにちは。

喜創コンサルティンググループ会長の山本将司です。

今回は、粉飾がありながら救済される企業の条件と判断基準について徹底解説
  実はやり直さないほうが幸せだったりする話としてフタバ図書の事例をもとにお話させて頂きます。

概要欄にもリンクを張っておくのですが、前回解説したフタバ図書の債権放棄の金額が確定しましたですね。あれだけのずさんな決算だったにも関わらず、実に90%もの債権を各金融機関が放棄した形になったのですが、実は中小零細企業の企業再生の現場においてはよくある話で、再生しなかったほうがよかったケースも合ったりするんですね。そこで今回は、フタバ図書の債権圧縮の例を参考にしながら、企業再生したほうがいい例と、逆に商売をやめたほうが良かった場合の判断基準についてみなさんと一緒に勉強していきたいと思います。

1.今回の記事の内容と問題点

概要欄にも記事を貼っておくのですが今回のお話で非常に1年半もの間金融機関との調整が揉めに揉めていた理由として、(ずっと銀行を騙し続けてた=決算書がまるで嘘)40年もの長きの間粉飾決算を続けていた。もっと言うとグループごとの決算書をそれぞれ本物と銀行提出用のものを作っていた事から、根本的な利益を上げて資金繰りを回すと言う解決に至っていなかったため、今回の問題に発展したと言う事なんですね。弊社もよくこのような粉飾案件の再生事例と言うのは取り上げてはいるんですが、さすがに40年もの長きの間粉飾してると言うのを初めてみたので正直驚きました。なぜならば17金融機関はある銀行のどれもが気づかなかったと言うのと、これほどの粉飾決算であると基本は破産に行ってくださいとか、例えば銀行の1部が担保をとっている物件ごとサービサーに自分の融資を売却すると言うようなことも大いにありまして、銀行はそこまで言わないにしても、サービサーが税理士を連れてきて自分の息のかかった税理士にもう一度決算書を作り変えさせるから、今すぐお金を払えみたいな圧力もかけてくるなんてことが大いにあるため、粉飾してましたと話がわかって1年半もの間金融機関の調整をやっていたと言うのは、正直間に入っているコンサルや弁護士は大変だったろうなぁと言うふうに思ったんですね。どうもこのフタバ図書の社長と言うのは17もある金融機関のどこに対しても高圧的な態度で折衝していたらしく、お宅が貸してくれないならよそで借りるなんて話をやり続けていたから、経営努力を全くやってなくても粉飾をし続けることによって事業を回せて行けたんだろうと言うのはすごくおかしい話だと思うんですね。ここで皆さん何か不思議に思うことないですか?(ここまでやってる会社なのに→この責任でいいの?)ここまでの話を聞くと真面目に事業を営んでいる会社からすると潰れて当然といいますか、粉飾して銀行からお金を借りているので早い話詐欺などで捕まってもおかしくないのになんでこの会社を生かしたのかと言う事なんですね。実を言うと再生復活できる会社には条件と言うものがあるのですがその条件について次の話で解説します。

 

2.再生、復活出来る企業には条件がある

今回の再生復活できる企業の条件と言うのは(1.再生するべき会社なのか2.社長は救われるに値する社長なのか)会社から見て再生に値する企業かどうかと言うことと、社長個人から見て再生に値するかどうかを総合的に判断することになるのですが、これは3つの方向で判断の方向性があるんですね。(1.銀行から見た場合2.市場から見た場合3.専門家から見た場合)1つは銀行から見た場合。専門用語で言うと貸し手責任を負うに値するかどうかと言う方向性。そして2つ目が市場から見て再生に値するかどうか、たくさんの従業員を雇用していて市場に影響が出るかどうかなどの方向性ですね。そして3つ目。意外にこれは皆さん知らないと思うのですが、金融機関を調整する立場のコンサルや、一緒になってエグジットプランを作成する弁護士の方から見てこの会社の事業再生は必要なのかどうかと判断する方向性なんですね。今回のフタバ図書の事例に当てはめるとこのような話になります。まず社長が再生する値する人なのかどうかと言うと、これだけ高圧的でかつ長期の粉飾をやっていると言うことは、社長どうすれば再生に値するような人では無いですよね。だけど会社からみてはどうだったのかと言うと、あれだけ多くの従業員を抱えている会社で、いきなり会社が破産倒産してしまうと、たくさんの失業者が出ると言うことになりますので市場のダメージと言うのは一定以上あると思いますし、例えばフタバ図書に働いている従業員が住宅ローンを借りていたりすると、その住宅ローンも金融機関の貸倒引き当て金の分類対象になってくるので金融機関からしても消極的に再生の方向を選んだ方がいいと言う判断になってくるんですね。そして最後のコンサルタントや弁護士の目から見るとどのような話になるかといいますと、わかりやすく言うと社長はどうしようもないといいますか倒産して職を失って当然と言うような状況なんですが、従業員や社長の家族の方向性を考えたこと。そして金融機関から見てもまずは会社を生かす。事業としては今後生き残っていくか微妙な状態なんですか、できるところまでは支援してあげたいと言う方向性が働いたことにより今回の金融機関調整からの債務免除と言う方向性に行き着いたんだろうと思います。実を言うとこのような話と言うのは結構ありまして、今回はギリギリセーフだったんですがギリギリアウトだったんだけどうまくいっていると言う話を次の話でご紹介します。

 

3.実際にあった話、潰れてよかった話

これは業種名は言えないんですが、食品関係の会社で一時期のピークの年商は20億円を超えるような会社だったのですが、(問題点 1.極度の粉飾2.年商が80%以上減少→生き残れないのでは?)仮払金が1億円を超えるような粉飾があったのと、売り上げが大きく減少して最終的には3億円位にしかならなかったと言うことから、この会社の資金繰りと言うのは非常にカツカツといいますか、銀行からの融資に頼らざるを得ない状況にあったんですね。皆さんだったらこのような会社をコンサルするときにはどのように判断されますでしょうか?普通は粉飾の内容とか借り入れの大きさとかそういったものを考えるんですが、この会社の場合は時代の変化の流れについていけなかったために、売り上げが大きく減少したと言うことになったんですね。わかりやすく言うとインスタントの技術が非常に向上していったことにこの会社がついていけなくなったことから売り上げが大きく減少したと言う理由があって、かつ、製造工場の大半が都市圏にあったことから、すごくコストも高かったことがあったんですね。と言う事はこの会社の企業再生のアプローチは、不動産が高く売れることが見込めることと、大幅にリストラしてしまえば事業も収益力がある程度確保されるから譲渡させて債務免除と言う方向性を考えていたのですが、ある時にこんなことが起こったんですね。この不動産の担保価値は3億円ほどあったのですが、(経済合理性が合わない→担保3億円に対して売買価格1億円)私たちが譲渡しようと考えていて興味を示してくれていた会社がこの会社のビジネスモデルは非常に先が見えないと言うことから不動産の価値を考えても1億円しか出したくないと言うことになって、不動産の担保価値に見合った融資。わかりやすく言うと2億5000万円位の融資をしている改修の見合いが1億円でしか見れないと言うことになると、他に売却先を探した方が良いと言うことになって最終的には破産の道をたどったと言うことになるんですね。ここだけ見れば非常に悲しい結末のように見えるんですが、実を言うとこの会社の社長は後で再就職をしてうまくいっているんですね。このまま事業が再生して続けていたとしても市場の流れに沿って生き残ることができなかったと考えられるので、最終的にはこれで良かったんじゃないのかなあと感じたのが現場でやっている私の感想でした。

 

4.まとめ

それでは今回のまとめになるんですが、(全てはその後の努力で決まる!破産しないほうが地獄と言うこともある)一言で言うとその時に再生の道を行くのかそれともそのまま破産してしまうのかといった事は後になって良かったかどうかといった評価がついてくるので、常に、ではなく先で考える必要があるんですよと言うことが言いたいです。今回のフタバ図書の例に戻すと、借入金が90%以上を引きになったと言うことが想定されてたちまちは破産をしなくても良いといいますか、社長自身は何らかの責任を取るかもしれないが従業員に関してはそのまま継続雇用というのがほぼ保障されると言うことが考えられるのですが、しかしながら今書籍販売と言うのはアマゾンなどのネット通販に完全に押されてしまっている中で、今後まともに生き残っていけるかどうかと言うのは正直不安ですよね。だからこそ先手先手を打って事業と言うのは考えておかないといけないですし、周りから支援を受けやすいような財務諸表作りと言うのは日ごろからやっておかないといけないことだと思っているんですね。まずはこの辺経営の先行き不安に対する解決と、それに伴う資金調達や資金繰り支援に関しては一定の実績がございますのでお気軽にご相談いただければと思います。(お電話でのご相談も受け付けております)概要欄のリンクからでも対応できますし、この上の電話番号にかけていただければスタッフが対応してくれます。現在1日3件から5件程度の相談を受け付けているのですが、(HPの方が迅速に対応できます!ぜひご相談ください)先日ホームページのお問い合わせ欄を更新しておりますのでこちらからお申し込みいただいた方がより迅速な対応ができると思います。こちらからご相談いただくにしても事前に決算書試算表のご準備をよろしくお願いいたします。(無料相談枠を事前に動画でお伝えします!)3月からは無料相談の日にちを決めていきたいと思っております。事前に日にちを動画で発信していきますので、より都合の良い日を選んでもらえると思いますので、より迅速な対応ができると思いますのでよろしくお願いします。あとメンバーシップのご登録ありがとうございます。順調に加入いただいておりありがとうございます。3月のズームでのセミナーの内容はYouTubeでは話せない企業再生の現場と考え方、再生企業を買うメリットと再生に向かわないために日々やるべきことと言うお題でやっていきたいと思います。今現時点では3月20日を考えておりますので、メンバーの方は楽しみに待っていただければと思っております。(日曜日の動画は今回は火曜日23日に放映します。次の動画もお楽しみに!)より楽しく学べる動画作りと、事業者のお役に立てるコンテンツ作りに取り組んでまいりますので引き続きメンバーシップのご登録をよろしくお願いいたします。

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