信用保証協会と直接交渉する方法と注意点を元銀行員が解説

query_builder 2025/10/11
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はじめに
「銀行が動いてくれない…」「融資の話が全然進まない…」
そんなとき、あなたの選択肢として浮かぶのが
 「信用保証協会に直接交渉する」という手段です。
本来、信用保証協会(以下:信保協)とのやりとりは銀行を通じて行いますが、
実は、条件次第では“直接相談”も可能であり、資金調達の突破口になる場合があります。
本記事は元銀行員の視点から、銀行を介さず信保協と交渉する方法とその注意点をわかりやすく解説します。

信用保証協会とは?
信用保証協会は、中小企業が銀行から融資を受ける際に「保証人」のような役割を果たす公的機関です。
・銀行 → 企業に融資
・信保協 → 銀行に対し、企業の「返済保証」を提供
・結果 → 銀行はリスクを軽減でき、融資しやすくなる
通常は銀行が信保協に保証申請を出しますが、企業が直接相談・交渉することも状況によっては可能です。

信保協に“直接交渉”できる3つのケース
① 銀行の対応が極端に遅い場合
「審査の進捗が不明」「説明もないまま数週間放置」など、
銀行の消極的対応が原因で融資が滞るときは、信保協へ直接相談が検討できます。
② 銀行が保証付き融資を“渋っている”場合
中には、銀行がプロパー融資(保証なし)にこだわるあまり、
信保協を利用した融資を避けるケースもあります。
こうした場合、企業側から信保協に事情を伝えることで、突破口が開けることもあります。
③ 他行での資金調達が急務な場合
現在取引中の銀行での融資が難しい場合、
「信用保証協会 → 他の金融機関」への橋渡し的な相談ができることも。

メリット・デメリットを比較 

メリット             
・対応が早まる場合がある  
・条件面で柔軟なアドバイスが得られる 
・書類準備・交渉力があれば融資進展の可能性

デメリット
・銀行との関係が悪化するリスクあり

・信保協からの直接融資は基本不可(あくまで保証)

・銀行の意向が最終的に必要になることも


信保協に相談するときの流れ
1.銀行とのやり取りの履歴・課題点を整理

2.信用保証協会に「事前相談」という形で連絡(WEBまたは電話)
3.担当者と面談し、目的・希望条件を説明
4.銀行と信保協との調整を、改めて“両輪”で進める場合もある


注意点:銀行を敵に回さない工夫も必要
「直接交渉」は選択肢の一つですが、銀行との関係を壊すのは本末転倒です。
以下のような対応がベターです:
・「銀行にも相談したが、動きが遅いため信保協にも確認してみたい」と伝える
・最終的には銀行を通じて申請する旨を示す
・調整状況は銀行にも共有し、信頼関係を保つ

まとめ:信保協への“直接交渉”は緊急時の有効な選択肢
・銀行が機能しないとき
・融資のスピードが命の場面
・条件面で銀行と折り合わない場合


こうしたときは、信用保証協会との直接相談が状況を打破する鍵になります。
ただし、銀行との関係性や信保協のスタンスも考慮しながら、慎重に情報開示・説明を行うことが大切です。



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