2店舗目で失敗する経営者の共通点と成功するための準備戦略
はじめに
飲食店や小売などの店舗型ビジネスにおいて、2店舗目の出店は事業拡大の大きな一歩です。しかし、この段階で倒産してしまう経営者も多く見られます。なぜ2店舗目が最も危険なのでしょうか?本記事では、その失敗要因と成功への具体的な準備戦略について解説します。
1. 2店舗目の出店が危険な理由
2店舗目で最も多い失敗は、「1店舗目が成功したからいけるだろう」という慢心による準備不足です。マネジメント体制、資金調達、従業員の確保と教育、そして適切なタイミングなどが整っていないまま、拡大に踏み切るケースが多発しています。
2. 絶対に必要な資金準備:固定費18ヶ月分
出店に必要な費用だけでなく、店舗運営にかかる固定費(家賃・人件費など)の18ヶ月分の資金確保が原則です。これは1店舗目の黒字に惑わされず、2店舗目の準備が不十分であっても耐えられる体力を持つためです。
3. 経営者の役割とNo.2の条件
2店舗目は必ず経営者自身が主導し、1店舗目は信頼できる人に任せる形が望ましいです。No.2には“素直さ”と“再現性”が必要で、個性よりもマネジメントへの従順性が重視されます。50人以下の組織規模では特にこの戦略が有効です。
4. 借入れ戦略:長期より短期で信頼を築く
借入れは高額を短期で設定し、素早く返済することで金融機関との信頼関係を構築します。信用実績を作ることで、次の店舗展開時に有利な条件での資金調達が可能となります。
5. 訓練戦術による組織化
ナポレオン戦争の戦術になぞらえ、「規定路線」を定めてその枠内で従業員に裁量を与える方法が紹介されました。この戦略により、社長が不在でも店舗が自走する体制を作ることが可能になります。
6. 成功する2店舗目の設計とは?
2店舗目の成功は、1店舗目で顧客のニーズを把握し、さらに深堀りする形で展開することで実現します。顧客が「こんなお店もあったらいいな」と語るニーズをもとに、業態やコンセプトを設計することが鍵です。
おわりに
事業を拡大するということは、単に売上を増やすだけでなく、マネジメントの再構築と資金戦略、そして人材教育と仕組み化の再設計が伴います。2店舗目こそ最も重要な経営判断の場面であり、失敗を防ぐためには“資金・人材・戦略”の3軸で慎重な準備が不可欠です。
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