銀行融資申込後の対応と交渉戦略
はじめに
銀行に融資を申し込んで1週間が経過しても回答がない場合、多くのケースで「見送り」が濃厚です。しかし、銀行の対応には一定のパターンがあり、事前に交渉戦略を知っておくことで融資を成功に導くことが可能です。本記事では、銀行融資の基本的なルール、回答期限、見送りの理由、そして銀行との交渉を有利に進める方法について解説します。
銀行融資の回答期限
1. 融資審査の一般的なルール
基本的には3日以内に初期回答
多くの銀行では、融資の可否について3日以内に社内で判断する。
ただし、設備資金などの大規模融資は、最大1週間程度の審査期間を要することがある。
本部の審査では更に時間がかかる
特に信用保証協会付きの融資は、協会との調整も必要で、1~2週間の時間を要するケースが多い。
2. 見送りの判断基準
銀行内部の決裁権限の問題
本部や保証協会の承認が必要な場合、担当者が決定権を持たず、審査が長引くことがある。
資金繰りのリスクが高いと判断された場合
半年間の資金繰りを見て「このままでは返済が難しい」と判断されると、見送りにされる可能性が高い。
書類不備や情報不足
提出書類に不足があった場合、銀行が正式に審査を進められず、時間がかかる。
銀行との交渉戦略
✅ 回答期限を明確に設定する
申し込み時に「〇日までに回答をお願いします」と明示し、無期限に先送りされるのを防ぐ。
担当者1人に任せず、銀行の責任者と直接やり取りを行う。
✅ 複数の銀行と並行交渉を行う
1つの銀行だけに頼らず、複数の銀行に融資を申し込む。
メインバンク以外にも、地方銀行や信用金庫などにアプローチすることで、融資成功の確率を上げる。
✅ 資金繰りを明確に説明できる資料を準備する
資金繰り表を提出し、「なぜこの融資が必要なのか」「どのように返済するのか」を具体的に説明する。
返済計画を明確に示し、銀行の不安を解消する。
✅ 保証協会と直接交渉する
保証協会付き融資の場合、銀行を通さずに保証協会に直接相談することも有効。
事前に保証協会の承認を得ることで、銀行側の融資判断をスムーズに進めることができる。
まとめ
銀行融資は、申し込み後の対応が鍵を握ります。回答期限を設定し、進捗を管理することで、銀行の審査をスムーズに進めることが可能です。また、複数の銀行と交渉し、資金繰りの説明を明確にすることで、融資を成功に導く確率を高めることができます。融資の見送りを回避するためにも、交渉の準備を万全にして臨みましょう。
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