銀行から決算書の内訳を聞かれるときの対応とリスク管理

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銀行から決算書の内訳を聞かれるときの対応とリスク管理
中小企業が銀行から融資を受ける際に直面するリスクや、決算書の内訳を問われた場合にどのように対応すべきかについて解説されています。



1. 銀行から決算書の内訳を聞かれる意味
企業が銀行から決算書の内訳を細かく聞かれる場面は、通常の取引以上に重要な意味を持ちます。銀行は、企業の財務状況が厳しくなり、返済能力に疑問を抱いた場合、貸倒れのリスクを回避するために、資産の詳細を調べます。これは特に、企業が赤字を連続して計上している場合や、返済が滞る兆候が見られる場合に起こります。
a. 返済の遅れと自害格付け
返済の遅れが3回続くと、銀行は企業を「自害格付け」として分類し、本部へ報告することが義務付けられています。これは、企業が大きな財務的な問題に直面し、事業の継続が難しいと判断される場合に行われます。この時点で、企業の決算書や資産状況が精査され、銀行は事業が続けられるかどうかを慎重に評価します。
b. 資金の使い道と無駄遣いの調査
銀行が決算書の内訳を詳しく調べる際、特に注目されるのが借入金の使い道です。借りた資金が適切に運用されているかどうか、無駄遣いがないかが重要なポイントです。例えば、1億円を借りて、そのうち2000万円しか有効に使われていない場合、銀行は返済に対する懸念を抱くことになります。


2. 企業が取るべき対策
企業が銀行から決算書の詳細を求められた場合、それは単なる確認作業ではなく、今後の支援が打ち切られる可能性があるサインであることを理解する必要があります。

そのため、企業は以下の対策を講じることが重要です。
a. 返済計画を明確にする
企業が最も重要視すべきは、銀行に対して明確な返済計画を提示することです。企業は単にお金を借りる計画だけではなく、返済計画をしっかりと持つべきだと強調されています。返済が厳しくなる前に、銀行と早めに話し合い、返済条件の緩和や支払いの猶予を交渉することが必要です。
b. 自己資金と資金調達のバランス
企業が倒産のリスクを回避するためには、自己資金を十分に確保し、資金調達手段を多様化させることが求められます。銀行融資だけに依存せず、他の資金調達方法(投資家、クラウドファンディング、ファクタリングなど)を活用することで、資金繰りの柔軟性を高めることができます。


3. 銀行とのコミュニケーションの重要性
銀行は多くの企業と取引しているため、個別の企業に対して積極的にアドバイスをすることは少ないです。そのため、企業側が積極的に銀行とコミュニケーションを取り、自社の状況や計画をアピールすることが重要です。
a. 積極的なアピール
銀行が決算書を求める際、ただ提出するだけではなく、企業側から積極的に返済計画や経営改善の状況を説明する必要があります。銀行に対して常にアピールし、問題が起こる前に解決策を提示することの重要性が強調されています。
b. 遅延が起こる前の交渉
返済が難しくなる前に、銀行に対して状況を説明し、猶予を求める交渉を行うことが重要です。資金繰りが厳しくなる前に、銀行に相談することで、支援を受けやすくなります。


4. 赤字の継続と倒産リスク
企業が赤字を連続して計上している場合、銀行はその企業を「潰れても構わない」リストに入れる可能性があります。これは、企業が債務超過に陥り、事業の存続が難しいと判断された場合です。動画では、銀行が保証協会のカバー範囲内で融資を行うことが多くなり、プロパー融資が減少している現状も指摘されています。
a. 銀行以外の資金調達の必要性
赤字が続く場合、銀行以外の資金調達手段を検討することが必要です。特に、クラウドファンディングやエンジェル投資家など、銀行に頼らない資金調達方法を模索することで、事業を再建するチャンスが広がります。


結論
銀行から決算書の内訳を詳しく聞かれる場合、それは融資が打ち切られる前兆である可能性があります。そのため、企業は早めに返済計画を立て、銀行とのコミュニケーションを強化し、積極的に対策を講じる必要があります。

また、銀行以外の資金調達手段を活用することで、資金繰りのリスクを分散し、事業を安定させることができます。

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