赤字事業を見直すタイミングと成功への判断基準
この記事では、赤字事業を見直す際のポイントと、成功に向けた判断基準を解説します。
1. 意味のある赤字と意味のない赤字
赤字事業には、続ける価値のある「意味のある赤字」と、すぐに撤退すべき「意味のない赤字」が存在します。
重要なのは、その赤字が会社全体にとって利益を生む可能性があるかどうかです。
例えば、新築の事業が赤字であっても、その事業を通じて他の関連事業に良い影響を与えるならば、残す価値があります。
a. 集客コストとしての赤字
赤字が「集客コスト」として機能する場合、赤字でも事業を続ける価値があります。
例えば、赤字の新築事業が他の内装工事を増やすための集客手段となっている場合、その事業は会社全体の利益に寄与している可能性があります。このようなケースでは、赤字であっても続ける方が得策です。
b. 事業の意味を見極める 反対に、赤字が単に経費を浪費しているだけで、他の事業に貢献していない場合は、速やかに撤退するべきです。
「足を引っ張るだけの赤字事業」は、意味がなく、従業員や経営リソースを無駄にするため、やめた方が会社全体の利益を高めることができます。
2. 事業を続けるべきか判断するポイント
赤字事業を見直す際のポイントとして、次の2つの基準が重要です。
a. 黒字への見込みがあるか
将来的に黒字になる見込みがない事業は、撤退を検討すべきです。
数字が全てではありませんが、黒字に転じる計画や根拠がない事業にリソースを投じ続けるのはリスクが高いと言えます。
具体的には、他の事業の売上を助けるわけでもなく、単独での利益を見込めない事業は早急に撤退すべきです。
b. 付き合う相手の重要性 事業を見直す際にもう一つの視点は、「誰と付き合うか」です。
赤字事業が、優良な顧客やパートナーとの繋がりを生むためのものであれば、その価値を再考する余地があります。
例えば、赤字の事業が高額所得者や大口の顧客とのネットワークを築くための手段であるなら、その事業は将来の大きな利益を見込む可能性があります。
3. 具体的な事例: カフェ事業の意味
このカフェは直接的には大きな利益を生んでいないものの、学生アルバイトとの繋がりやリクルート活動の場として機能しており、コンサルタント業務に間接的に貢献しています。
このように、単純に赤字だからと言って事業を切るのではなく、その事業の「付加価値」を評価することが重要です。
4. 成功に向けた業態転換と撤退の判断
a. 成長を見込めない事業からの撤退
もし、赤字事業に成長の見込みがなく、他の事業に負担をかけている場合は、即座に撤退するのが賢明です。
撤退することで、他の黒字事業にリソースを集中でき、全体のパフォーマンスが向上します。
b. リソースの再配分
リソースの再配分は、事業継続のカギとなります。赤字事業からの撤退によって浮いたリソースを、成長が見込める事業に集中させることで、会社全体の効率を高めることができます。
結論
赤字事業を続けるべきか、撤退すべきかの判断には、単純な収支だけではなく、その事業が会社全体にどのような影響を与えているかを総合的に評価する必要があります。
成長が見込める、あるいは他の事業を支える意味のある赤字なら続ける価値がありますが、単にリソースを浪費しているだけの事業は速やかに撤退すべきです。
経営者として、数字と実態の両面から正しい判断を下すことが成功のカギとなります。
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