週刊ダイヤモンド全国地銀ランキング 余命ランキングから見る銀行・企業の見方

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今回は週間ダイヤモンドの銀行の余命ランキング記事をレビューをしていきたいと思います。

10月5日38号「週刊ダイヤモンド全国地銀余命ランキング」から見る銀行の見方企業の見方

銀行は企業の1つです。なので指標の見方はほぼ同じです。

利益の増減率と出ていますがもう1つ見ておかないといけないところがあります。

それは増減額です。

この2つを見る必要がありますので分かりやすく説明していきます。

まず例として、本業利益推移というものがあります。

今の時代どこの銀行もそうですが本業で儲かっていません。

何故かと言うと低金利なのでどこの銀行も儲かっていないから本業で儲かっていない銀行は生き延びて行けませんと言われています。

余命ランキングのページに銀行の一覧が載っています。

下に行けば行くほど良いってことなんですが、今回は下から2番目の104番目、佐賀共栄銀行を見ていきます。ここはかなり高評価を受けております。

こちらは利益が51.3%増加しています。(何が増加?)その割に本業利益の増減額は5.4億円~7.9億円ぐらいの伸びです。

それに比べて福岡銀行はそんなに悪くはないですが5.1%しか増えていないです。

金額に直すと599.2億円~617億円に増えているのでこの低金利の情勢の中で福岡銀行は本業で稼ぐ力があると思います。

なので率だけで見るのではなく額で見ることも指標の1つとしてあるのではないかと思います。

実はこの余命ランキング中に入っていない指標があります。

この指標がないと正しく把握することが出来ないです。

それは1人頭の利益です。

これは重要になります。

私どもも色々な経営改善のお仕事をお手伝いさせてもらっていますが自分の業界平均の一般的な企業が一人頭の利益がどれくらい儲けているかを見て自分のお手伝いをしている会社と比べて実際1人頭の平均が上がっているかどうかや赤字だとするとどのくらいの幅があって、どのような構造上の問題があるのかを財務で見ると1人頭の利益に照らし合わせると分かりやすいです。

銀行離れのお話

銀行離れがよく進んでいるという記事があります。

その中に大学生の就職人気ランキングがあります。

私が地銀に勤めていた経験で感じることがありまして、地銀離れは悪いことではないと思っております。

物作りなどの地場産業に人気が行っていることは地域経済にいい影響を与えると思うからです。

昇給、ボーナスの増加する順番は地銀がアンカーと呼ばれています。

取引先が多いので融資をしているところよりも自分のところの給料が上がると何かあった時に批判を受けやすい立場の業種になります。

実際私も前職の会社の時に給与を上げるかどうかの話し合いが組合でおこっていました。

行員が気にしていたのが地域の評判です。

取引先の地場産業の給与が上がった後に自分の会社の給与が思い切って上がる方がいいですよね。

なので取引先である地場メーカーの昇給を待ってから給与を上げることが多いです。

給与の関係だけではなく色んな意味で銀行は取引先に遠慮しているケースが多いです。

よくある話だとネーミングライツと言って球場の名前を決めたりするのですがその情報を銀行はいち早くキャッチします。

ですが実際に銀行が球場の名前に入れていることはありませんよね。

それは銀行の取引をしている会社が手を挙げてネーミングライツを取りたいと言ったりすることがあるからです。

銀行は取引先のお客さんを大事にしますのでそこは遠慮して球場のバックスクリーンなどに銀行のロゴを入れてもらったりしています。

これは推測ですがネーミングライツに関しては地場産業に対して遠慮をして良いことはどんどん先にとってもらって地場産業のメーカーが活性化していく中で銀行が資金を使って元気になって行くという構図を銀行側は望んでいる業界なのかなと思います。

まとめ

今回のまとめとして、比率・大きさ・1人頭利益を総合的に考えることが大事です。

銀行だけにかかわらず例えば介護施設も同じです。

あそこの介護施設はすごく利益を上げているという話も聞いたりします。

じゃあ実際何人で利益をあげているのかとなります。

1人頭に直した時に他の会社の方が人数少ないのに利益を上げているという考えになります。

もう1つが、地銀再編は避けられないと思われる将来に備えた計画です。

銀行が少なくなると頼みに行けるところが少なくなりますので資金調達の手法は狭くなっていきます。

銀行的には体力が強くなって超低金利時代と言われている中で銀行が稼いでいこうと思うとロットを大きくするしかないです。

仕入れでも1個買うのと100個買うのと1万個買うとで違いますので預金でも預かっている預金が100億円なのか1兆円なのか元々の仕入れるコストで資金供給力に差がでてきます。

だから資金供給力が大きくなればなるほど大きな会社と付き合いたくなりますので

リテールは資金を調達する間口が狭くなってくると思います。

M&Aはリテールの会社を買うだけではなくて今のうちに何かやりたい事を見つけてそれを絵に描いて1つ1つ実現させることが大事です。

弊社もお手伝いさせて頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

何事にも早いスタートが必要です。

人生はたった1回しかないので早いスタートを切って早めにリカバリーショットを打てるように上手な転げ方、上手な負け方を覚えていくことが必要です。

※リカバリーショット 挽回策を実行すること。失敗を取り戻すための行動

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私もいろんなところで勉強会とかセミナーの先生をさせて頂くのですが、問い合わせをしたいけどできない。こっそり聞いてみたいみたいことがあると思います。

それを個別案件でご紹介させてもらいます。

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