海外スタートアップ・クロスボーダーM&Aについて基本的な考え方
みなさんこんにちは。経営資金に悩んだ時に1番最初に見るサイトを運営しております、山本将司です。
弊社は海外のお客様(日本人が海外で事業をしている)もいまして、日本の企業を海外へ進出、または海外の企業を日本へ進出させる事業の展開もお手伝いさせて頂いております。
最近では外国の会社を買いたいお客様が以前に比べて増えてきました。
その一方で、外国人が日本の会社を購入したいと検討されている事も多くなってきました。
そのようなことを専門用語でクロスボーダーと言います。
クロスボーダーのM&Aの基本的な考え方とこれをすると必ず失敗してしまうポイントを今回は説明します。
日本の会社が外国の会社を買うことはすごく魅力的に見えますがその一方で外国の会社が最近、日本の会社を買うことに対してあまり魅力的に感じていないと個人的な見解としてはあります。
会社はパーヘッド、要は一人頭の利益がどのくらい上がるかを見ています。
例えば中国と日本で考えると、何十倍もマーケットが違うのでなんでこの人数でこれだけしか利益が上がらないの?ということはよくあります。
だから日本の会社から見て外国の会社は魅力があるのかもしれないですが、外国の会社から見ると日本の会社は魅力がないのかなと思います。
そんな中で、日本の会社が外国の会社を買う、もしくは外国へ展開するところでこんな考え方を軸にするといいですよと言うところの考え方のさわりをご紹介します。
海外スタートアップクロスボーダーM&Aについて基本的な考え方
まず初めにこれをやると必ず失敗します。
それは、日本で流行っているものを海外のマーケットに出して行くことです。
例えば日本で言うと基幹産業。車や船など。
その中で中古事業は海外マーケットへ持ち込むと失敗します。
日本版〇〇を持ち込むといったお話をよく聞きますがそのような人たちのうち10人中だいたい8人ぐらいは失敗していると思います。
海外進出で1番失敗するのは帰納法が絶対失敗する
なぜかと言うと、外国人の生活をまず理解していないからです。商売はお困りごとの解決なんです。
人々の暮らしを支えるために商売というものはあります。
だから外国人の暮らしを本当に支えているの?と考えた時にいきなりやると失敗します。
海外の事業を日本の会社に持ち込むと上手くいくケース
最近は東京でタクシーをアプリで呼べるようになりました。
中国で言うと滴滴(DiDi)というもので、今日本でも滴滴(DiDi)は進出しつつあると思います。
アプリでタクシーが呼べるのは中国で流行っていたアプリが日本に来たということになります。
他にも美団(メイトゥアン)というアプリがありまして、スターバックスなどを注文すると自宅に届けてくれるシステムになっていて、それも中国で流行っています。
日本ではウーバーイーツとして展開しています。
海外の事業を日本へ持ち込む際に日本人の生活に設計し直しています。
お客さんのお困りごと、人々の暮らしのどこを支えているのかというビジネスモデルは必ずあります。
だからそれを日本に持ち込んで上手く炸裂させる。こういったものに関しては割と成長するものが早いです。
帰納法と演繹法
ビジネスを考える時に帰納法と演繹法というものがあって、地方で事業をされている方に演繹法でものを考える人が多いです。
演繹法は、例えば、「女性はかわいいものが好き」「トイプードルはかわいい」「女性はトイプードルが好き」と言った、こんなニーズがあると思うからこんなことをやるんだと順番に考えていくことを言います。
帰納法は外国で流行っているものを日本に持ち込んできて、日本で流行ったものを外国に持ってくることを言います。
帰納法の考え方で、狭いところから広いところに出て行こうと思うと海外のことがわからないため失敗します。
そうは言っても日本は人口1億人ぐらいまだまだいますので外国で流行っているものを日本に持って来たほうが逆に成功しやすいのかなと思います。
感覚でしかないですがだいたい、日本で流行っている事業は海外でも流行っているのかなと思います。
昔からだとは思いますが船井総研やその辺りのトップコンサルの方もアメリカに行っています。
日本人と中国人は自分で先鋭的なものを作る・イノベーションする力はほぼ皆無に等しいと私は思っています。
先鋭的なものを開発する力がないのなら外国にあるものを持って帰って来たほうが早いです。
エスクローとは??
10年ぐらい前だったと思いますがエスクローがありました。
エスクローは法律の方に取り決められたことを守ってくれるかどうかわからない時のお困りごとを解決するものでした。
銀行に勤めていた時にエスクローが来たことがありました。
最初は一体なんなんだと思っていましたが、今では東京で主流になっています。
エスクローをしてもらえることによってお金のやり取りの面で守ってもらえるかどうかのところで担保します。
エスクローという新しいサービスも元々はアメリカで展開していてそれを日本に持ち込み、日本人のマーケットにあったやり方で展開しています。
代表的な例でいくとアメリカンファミリー(保険会社)
アメリカンファミリーが取り扱っていた、がん保険は元々日本に無く、アメリカ発祥でした。
それをそのまま日本に持ち込んで日本人に合った障害設計に設定し直して販売していくことにより流行ったことがあります。
まとめ
今後も今の若い人たちは特にそうだろうと思いますが、海外の事業を学ぶ時に、あったらいいなではなくて、なければならないことは何かを考えることが大切です。
私は物販系のM&Aもやっているんですけど、海外に商材を探しに行くときに何をやっていいかわからないお困りごとがある。そこが日本人らしいなと思います。
元々売れているものを見に行って混ぜた方が絶対早いです。
成功している人の隣で同じ商品を売れば確立1/2でこっちに入ってくるという考え方を持つことは今後必要になってきます。
今回は海外スタートアップクロスボーダーM&Aについて基本的な考え方をお話ししました。
この考え方は実は地方と東京でも結構使えると思っていて、例えば東京で流行ったものを逆に地方に持ち込むと上手くいくんじゃないかなとコンサルの世界ではよく使っております。
しかし地方で流行っているものを東京に持ち込むとなかなかうまくいかないかなと個人的には思います。
私個人的な感想でしかないんですが、今の経済の縮図なのかなと思う次第です。
次回からサラリーマンの人たちが会社の社長になりたいと思っている中で承継に向いている人・創業に向いている人・社長に向いている人、向いていない人の具体的な考え方を説明します。
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